2013年05月27日
「社員がイキイキとしていて、業績も順調な会社」の社内は多くの場合、「楽しく、面白く仕事ができる雰囲気」に満ちているという。こんな「『人にやさしい』成長する会社」を作るために「理論と実践の一体化」をめざすのが本書である。編著者は、東京交通短期大学学長の田中宏司教授、駿河大学経済学部の水尾順一教授で、白桃書房から出版された。
「実践なき理論は空虚、理論なき実践は妄動」とし、社員、顧客、地域社会それぞれと組織の関係を、学と実の両面から幅広く説明している 。研究者、弁護士、企業実務者など、幅広い分野から20名の執筆者が各章、各節を担当している。
まず、企業を始めとする組織が果たすべき社会的責任について、国際的な動きが述べられている。労働の現場で、被用者の人権が組織によって守られなければならないという考え方が強化されてきた過程や理論を明示する。また、組織が果たした社会的責任として、東日本大震災の被災地・被災者への支援を取り上げている。例えば、ヤマトグループが気仙沼市と協力し救
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