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格納容器圧力上昇を誤認し、注水量の削減を検討

3月16日午後4時56分から午後5時まで

 福島第一原子力発電所(1F)が2011年3月11日に地震と津波に襲われたときから、東京電力は東京の本店と福島第一原発の緊急時対策室を専用回線で結んで、テレビ会議を開いてきている。その録音・録画の一部が東電本店で記者に限定公開されている。そのうち、3月16日午後4時56分から午後5時までの場面をここに紹介する。

  ▽まとめ:奥山俊宏

  ▽注:一部の音声が東電において「ピー」音で聴取不能とされており、また、「ピー音」がなくてもよく聞き取れない言葉があり、それらについては適宜「●●」や「○○」「peee」「piiii」などの表現で示しました。

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 16日午後4時56分(注1)、本店の社員が2号機の格納容器の上部(ドライウェル)の圧力について話し始める。


本店●●:すいません。本店のほうの、安全関係のかたから、ちょっと一つアラームを

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