2013年12月16日
この日の定例記者会見で、東電は「海側トレンチ調査の考え方について」と題する資料(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130726_08-j.pdf)を配布し、その中で、福島第一原発2号機のタービン建屋の地下階の水位と地下の坑道の水位が最近もよく一致しているとして、双方の間の「連通性が大」とする調査結果を公表した。これについて、朝日新聞の記者と今泉本部長代理の間で以下のようなやりとりがあった。
記者:朝日新聞の奥山と申します。きょう配布された、海側トレンチの調査に関する資料のことでちょっと教えていただきたいんですけども、6ページ目のタービン建屋との連通性の大、小の話なんですけれども、2号機については、トレンチとタービン建屋の間の連通性が大で、3号機については小だということなんですけれども、これは具体的にはどういう現象を見てそういう判断をされているのか。おそらく、それぞれの水位を見て、水位の変化の、どのくらいタイムラグがあるかというのを見ておっしゃっているのかなと思うんですけども、そのあたりをうかがいたいのと、そういうデータがあるんでしたら、例えば水位がリアルタイムで一致しているから大なんだ、とか。もうちょっと定量的な部分が分かればなと思うんですが。
記者:たとえば、雨が降るとトレンチの水位が上がって、それにつられてタービン建屋側の水位も上がってくるという、その水位が、ほぼ、あるところにくると一定、同じ水位になるんで、連通性があると。そういう理解でいいんでしょうか。
今泉本部長代理:ええ。実際に雨、そうですね、雨かもしれませんが、地下水がだいたい1日400トンくらい流れ込んできてますけれども、そういったものでタービン建屋の水位は形成されているわけですが、そこの水位と、仮にトレンチから水がどんどん外に出ているということになれば、若干の水位の変動というのが出てまいりますので、そういったものを見ていくということだと思います。
記者:トレンチの水位というのは、トレンチについては、グラウトで埋めてる、充塡しているというお話があったんですが、なにか、水位が測れるような場所とか何かそういうのがあるんでしょうか。
今泉本部長代理:実際に4ページのほうの資料をご覧いただきますと、立坑のAですね。これタービン・トレンチとの連通性ということですので、立坑のAというところ、こちらはグラウト注入はしていません。ですので、ここの部分で水位が取れるということでござます。
記者:タービン建屋とトレンチとの間の遮断についての話が、先日の記者会見で「今後していく」というお話ありましたけれども、これは、今まで、していなかったということなんでしょうか。
今泉本部長代理:実際にここは遮断してきておりません。
記者:2011年3月の下旬にここ、トレンチに汚水があると分かって、その間がツーツーになってるんじゃないかというお話が当時ありましたけれども、そこを遮断するということは当時、その後検討はされたりはしていなかったんでしょうか。
今泉本部長代理:実際にこちらタービン建屋とつながっている部分ですので、ここを実際に、たとえば埋めていくということは技術的にも非常に難しい問題でございました。で、実際に、この立坑自身、そういう意味で、タービン建屋にある汚染水が実際の先っぽのほうのこういった主トレンチ、あるいは枝トレンチのほうに流れないようにするために、立坑B、海側のほうですけれど、こちらのほうのグラウト注入、こういったことで判断しています。
で、やはり立坑Aのところの閉塞というのは、非常にタービン建屋側に穴が開いているということで、ここは難しい問題だと思っています。当時からここを閉塞する何か検討をずっと続けていたかといいますと、ここについては具体的な検討というのはしてなかったと思います。それは実際に立坑Bのところで詰めるということ、それと、この実際にトレンチがどういうふうになっているかというのはありますけども、ここのトレンチ自体が耐震クラスが非常に高いということもあって、実際にこの根元ではなくて、この立坑Bのところで、グラウトを入れて止めるという、そういう選択をしています。
記者:その選択はいつされたんでしょうか? 2011年夏ということですか?
今泉本部長代理:震災後、時期、私も、いつからというのは言えませんけども、震災の後、この2号機のスクリーニングポンプ室で汚染水が出たその直後ですので、たしか、えっーと、正確ではありませんけども、5月とか6月とか。それ以降ということになると思います。
今泉本部長代理の「
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