メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

リソー教育 監査法人が10年前から過大計上を何度も指摘

奥山 俊宏

 「生徒1人先生1人の本物の個別指導」の学習塾「TOMAS」などを首都圏で展開する東証一部上場企業「リソー教育」グループの3社が合計83億円の売上高を不適正に計上したとされる粉飾決算問題で、同社が10年前から監査法人にたびたび会計上の問題を指摘されていたことが、同社の第三者委員会の調査報告書でわかった。2007年には「会社の体質改善が不透明」として監査契約を打ち切られていた。

▽筆者: 奥山俊宏

▽関連記事: 個別指導塾トーマスのリソー教育が粉飾決算

 

 同社は昨年11月下旬、証券取引等監視委員会の調査を受け、12月16日、元名古屋高検検事長の高野利雄弁護士を委員長とする第三者委員会を設けた。同社は2月10日、その調査報告書の要約版を公表した。第三者委員会の運営は日本弁護士連合会の「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に準拠したという。

 報告書は

・・・ログインして読む
(残り:約2079文字/本文:約2468文字)