2014年04月20日
▽筆者: 奥山俊宏、関根慎一、堀内京子
▽この記事は2014年3月15日の朝日新聞に掲載された原稿に加筆し、2014年4月17日に朝日新聞デジタルに掲載されたものです。
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避難計画については、ヤツコ氏が泉田知事に質問し、泉田知事がそれに答える形で、現状の問題を提起した。その主なやりとりは以下の通り。
泉田知事: 福島第一原発の事故の際、日本政府が半径20キロ圏に避難指示、20~30キロ圏に屋内退避指示を出したときに、米国は80キロ圏に避難勧告を出した。過剰だったか、適切だったか、今はどう考えるか。
ヤツコ氏: あとから考えてみると、とても良い判断だったと思う。おおかた、私たちが当時予測していた通りに事故は進展した。いま思えば、若干小さくしたほうがより正確だったかもしれないが、事故で我々が見えていたことに基づけば、私としては正しい声明を出せたと思う。
泉田知事: 私も実は今のヤツコさんの見解に賛成だ。飯舘村は30キロ圏を超えて放射性物質に汚染されたということが事後的に明らかになった。住民の健康影響を避けるという意味では米側の決定は正しかったと受け止めている。
ヤツコ氏: ありがとう。
泉田知事: 飯舘村で
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