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サントリーのコンプライアンス室長への賠償請求を高裁判決も棄却

 上司から「新入社員以下だ」「おまえは馬鹿」と言われたパワーハラスメントの被害を会社のコンプライアンス室に内部通報したのにきちんとした対応がなかったとして、サントリーの社員が上司とコンプライアンス室長、会社を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、東京高裁は2015年1月28日、パワハラへの慰謝料などを一部認める一方で、コンプライアンス室長への請求を退ける判決を言い渡した。コンプライアンス室長は結果的にパワハラ該当性の判断を誤ったものの、内部通報を受けて関係者に事情を聞いて調査し、その結果を通報者に口頭で説明していたとして「違法があったということはできない」と評価された。

▽筆者: 奥山俊宏

▽関連記事: 企業における内部通報担当者の役割

▽関連資料: 控訴審判決

 

 判決によると

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