メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

法務・検察人事に再び「介入」した官邸 高まる緊張

村山 治

 9月7日発令の法務・検察幹部の人事異動が、昨年に続き、首相官邸の意向で変更されたことがわかった。法務・検察の人事原案は、黒川弘務・法務事務次官を高検検事長とし、その後任に林真琴・法務省刑事局長を充てる案を柱としていたが、官邸側は黒川氏の留任を強く希望。法務・検察側はそれに従い、林氏も留任した。法務・検察が予定していた「次の次」の検事総長人事がこの官邸側の注文によって流動的となった、との受け止めが法務・検察部内で広がっており、独自の人事計画を守りたい法務・検察と政治の間に緊張が高まりそうだ。

 ■凍結人事

仙台高検検事長に就任した稲田伸夫氏=仙台市青葉区
 2017年8月8日に発表された同年9月7日付の法務省人事は
・・・ログインして読む
(残り:約5541文字/本文:約5827文字)