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「次の検事総長は黒川氏」で決まりなのか、検察の論理は

村山 治

 法務省の事務方トップの黒川弘務事務次官が1月18日付で異動し、東京高検検事長に就任した。2年半にわたって法務行政を取り仕切り、官邸肝いりの入管法改正など重要法案成立に貢献した黒川氏にとって順当な人事だといえる。東京高検検事長は検事総長へのテンパイ・ポストだが、法務・検察が描く次期検事総長の本命は、同期の林真琴・名古屋高検検事長だという。ゴーン事件摘発などで復活の兆しも見える特捜検察を抱える法務・検察当局のトップマネジメントの行方を占う。

 ■東京高検検事長は検事総長へのテンパイ・ポスト

記者会見で抱負を述べる黒川弘務・東京高検検事長=2019年1月21日、東京・霞が関の検察庁
 政府は1月8日の閣議で、東京高検検事長に黒川
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