2020年07月28日
なぜか。
京阪神ビルディングには、会長・社長ら経営陣5人の取締役と、3人の社外取締役の体制を敷いていた。こ の5人のうち、4人が三井住友銀行の元幹部で占められていた。会長の中野健二郎氏(72)は同行の副会長や関西経済同友会代表幹事を務めた著名な財界人である。監査役3人のうち2人は同行の執行役員や部長だった人物だ。残る経営陣の取締役1人は建設会社の鴻池組の元役員。有価証券報告書によると、同社は1948年の創業だが、社内出身の取締役は一人もいなかった。
株主提案でストラテジック側は、「不透明なガバナンスを是正するため」として自社の代表取締役の丸木強氏を社外取締役に入れるよう提案した。これに対して、京阪神ビルディングは反対を表明。3人の独立社外取締役が経営の監督を行っていることや、今年6月総会以降は、取締役7人中4人と半数以上が独立社外取締役となり、「不透明なガバナンスとの懸念はない」 と反論した。
結果的にストラテジック側の株主提案は否決されたが、21.2%の賛成を得た 。一定の評価を得たと言える数値だ。
投資会社アルファレオホールディングス (東京都千代田区永田町2丁目)が乾汽船に出した株主提案
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