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三木首相、逮捕の順に不満「田中を最後に逮捕ならドラマになったのに」

奥山 俊宏

 ロッキード事件で東京地検特捜部が田中角栄元首相を逮捕し、その後に元運輸政務次官と元運輸相を逮捕した順番について、三木武夫首相(当時)が「田中を最後に逮捕してくれれば政治ドラマとしてはこの上なくうまくいったのだが」と不満を漏らした言葉が、秘書だった岩野美代治氏(86)のメモに残されていた。明治大学の研究者がメモの分析を進め、14日、『三木武夫秘書備忘録』と題して吉田書店から出版される。三木氏は、首相として事件の全容を国民に公表し、自民党分裂覚悟で総選挙に打って出る腹づもりだったのに、その機会を逸してしまったと感じていたようだ。

三木武夫氏=内閣官房内閣広報室(記録担当)から国立公文書館に移管された「歴代総理⼤⾂特別資料 写真」から
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