大阪市内を流れる川の清掃を業務とする市環境局河川事務所の職員らが、作業中に拾った金品を着服していた疑いが表面化した。「これは犯罪や」。ひとりの職員が、現金を山分けする同僚らの姿に憤り、ビデオで隠し撮りして内部告発した。腰を上げるのが遅れた市も刑事告発も視野に調査に入り、これまで事務所の職員31人の約8割が着服を認めたという。
▽筆者:坪倉由佳子
▽この記事は2010年11月25日の朝日新聞夕刊(大阪)に掲載されたものです。

水を張ったバケツに汚れた千円札を浸し、1枚ずつ丁寧に洗う様子=大阪市環境局河川事務所の男性職員が撮影した映像から
水色の作業服を着た男性が、しゃがみ込んで水にぬれた財布の中を
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