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山崎・前JR西日本社長による罪状認否

1 陳述に先立ち、この場をお借りさせていただいて、一言、西日本の経営を担っていた者として、ご被害者の皆様にお詫びを申し述べさせていただきます。

 当社は平成17年4月25日、福知山線において脱線転覆事故を惹き起こし、106名ものお客様の尊いお命を奪い、また、多くのお客様に大変なお怪我を負わせてしまいました。この列車にご乗車いただいていた皆様がどれほどの恐怖を味わわれ、突如命を奪われた方がいかに無念であったか、また、最愛の家族を亡くされたご遺族の皆様がどれほどお悲しみに打ちひしがれ、お怪我をされた方々が心身両面でどれほどお苦しみにさいなまれてこられたかを考えますと、どのように謝罪させていただけばよいのか、その術さえ分からず、ただただ深くお詫び申し上げるほかございません。

 私は、7年半のブランクを経て、平成18年2月にJR西日本の社長に就任して以来、多くのご遺族の皆様やお怪我をされた方々とお会いさせていただき、また、毎月25日の月命日には現場で献花を行ってまいりました。その度毎に、ご遺族の皆様やお怪我をされた方々のお悲しみやお苦しみを目の当たりにし、本当に申し訳ない気持ちで一杯になります。ここにあらためまして亡くなられた方々のご冥福と、お怪我をされた皆様方の一日も早いご快癒を心よりお祈り申し上げます。

2 それでは起訴状についての私の意見を申し上げます。先程、検察官が公訴事実を朗読されましたが、私が鉄道本部長を務めていた平成8年12月頃、本件曲線で脱線転覆事故が発生する危険性を認識したにもかかわらず、経費増大を危惧して、敢えてATSを設置しなかったとのご指摘につきましては、事実とはまったく異なるそのような決めつけをされたことに対し、非常なるショックを覚えております。この点は、裁判で何としても潔白を明らかにしたいと存じます。

 また、安全対策室等の社員に対して、本件曲線にATSを整備するよう指示すべきであったとのご指摘ですが、お客様の安全を第一と心得て長年勤めてきた鉄道マンとして、また、何よりも一人の人間として

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