メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

歩道橋事故の刑事処分 検察に「密約」はなかったか

野呂雅之

野呂雅之

 9年前の夏、兵庫県明石市で起きた歩道橋事故で、4度にわたる神戸地検の不起訴処分を経て今春、当時の明石署副署長が業務上過失致死傷罪で起訴された。これまで起訴権限は検察官が独占していたが、検察審査会の「起訴議決」に基づき、市民の判断による初の強制起訴だった。

 明石市が主催した花火大会で起きたこの事故当時、私は大阪社会部で司法や事件などの担当デスクだった。

・・・ログインして読む
(残り:約1381文字/本文:約1558文字)