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 大相撲が揺れています。一般ファンが座れない本場所の特等席に複数の暴力団組長がでんと座り、その姿が全国にテレビ中継されたり、大関琴光喜関らが暴力団関係者の仕切る野球賭博にかかわって脅されたりといった事実が次々と明るみに出ています。そのせいで、間近に迫った名古屋場所の開催が危ぶまれています。角界浄化のために最も必要なのは暴力団との関係を絶つことといわれます。でも、そう簡単ではないようです。

 紙の朝日新聞(6月16日付朝刊)にも書きましたが、相撲と暴力団とは古くからのつながりがあります。たとえばいま国内最大の暴力団の山口組です。神戸の小さな組織に過ぎなかった昭和の初め頃から、資金源の柱に興行をすえていました。浪曲や歌謡曲などとともに相撲もその対象です。1958年には「神戸芸能社」という会社を設立登記し、当時絶大な人気を誇った浪曲師や歌手らの興行を取り仕切りました。その収益は1967年度で1億3千万円を超えた、と警察の内部資料にあります。コーヒー1杯が70円前後のころです。すごい金額です。 ・・・ログインして読む
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筆者

緒方健二

緒方健二(おがた・けんじ) 朝日新聞西部報道センター記者

朝日新聞社会部員(組織暴力専門記者)。1958年大分県生まれ、同志社大卒。毎日新聞社を経て88年入社、92年東京本社社会部。警視庁警備・公安、捜査1課、国税などを担当、99~2004年警視庁キャップ。東京社会部デスクを経て、04年から警察・事件担当の編集委員。地下鉄サリンなど一連のオウム真理教事件のほか数多の殺人、贈収賄、暴力団犯罪などを取材。17年4月から西部報道センター。

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