丹治吉順
2010年06月29日
iPadを日本発売と同時に入手し、ほぼ毎日数時間かけて使い倒した体験をひと言にまとめれば、こうなる。iPadは大器かもしれないが、不完全な部分がきわめて多い。デジタルギーク(おたく)にとっては最高のおもちゃだが、一般の人が実用目的に使うにはあまりにも不便だ。
自分はギークに分類されるようなので、iPadをほめさせたらたぶん人後に落ちない。起動が速く、思い立ってから数秒でウェブやメールが閲覧できるのは実にすばらしい。本棚を圧迫しまくる漫画本から解放される可能性を本当に見せてくれた機械はiPadが初めてだ。表示される写真の美しさは言葉も出ないほどだし、ポータブルビデオプレーヤーとしての潜在能力も非常に高い。こんなに心躍るデジタル機器に出会ったのは、最初期のノートパソコンやiPod以来かもしれない。
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