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iPadを奨めない理由

丹治吉順

丹治吉順

 「一般のユーザーはiPadを慌てて買う必要は全くない」

 iPadを日本発売と同時に入手し、ほぼ毎日数時間かけて使い倒した体験をひと言にまとめれば、こうなる。iPadは大器かもしれないが、不完全な部分がきわめて多い。デジタルギーク(おたく)にとっては最高のおもちゃだが、一般の人が実用目的に使うにはあまりにも不便だ。

 自分はギークに分類されるようなので、iPadをほめさせたらたぶん人後に落ちない。起動が速く、思い立ってから数秒でウェブやメールが閲覧できるのは実にすばらしい。本棚を圧迫しまくる漫画本から解放される可能性を本当に見せてくれた機械はiPadが初めてだ。表示される写真の美しさは言葉も出ないほどだし、ポータブルビデオプレーヤーとしての潜在能力も非常に高い。こんなに心躍るデジタル機器に出会ったのは、最初期のノートパソコンやiPod以来かもしれない。 ・・・ログインして読む
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筆者

丹治吉順

丹治吉順(たんじ・よしのぶ) 

朝日新聞「be」編集部記者。1961年生まれ。学芸部、AERA編集部、ASAHIパソコン編集部を経て、現在「be」編集部。専門分野は、デジタル機器とサービス、インターネット、著作権など。林紘一郎・田中辰雄編「著作権保護期間」(勁草書房)に論文「本の滅び方」を寄稿。

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