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ひきこもり問題の「医療化」を憂慮する

斎藤環

斎藤環 精神科医

 5月19日、厚生労働省の研究班が「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」を発表した。平成19年度から平成21年度の3年間にわたって行われた調査研究で、私も分担研究者として末席に名を連ねている。

 この研究班には医療関係者のみならず、ひきこもりに関わりのある教育学や社会学の専門家も参加しており、多角的な視点から有意義な議論がかわされた。

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