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捕鯨問題で「外交力」を養え

野呂雅之

野呂雅之

 クジラは歌うように仲間とコミュニケーションをとっている。その歌声と競演する世界的なサックス奏者ポール・ウィンターさんと一緒に、高知・室戸を出航したのはちょうど20年前。本格的に始まった「ホエール・ウオッチング」の最初の船に乗り込んだのだった。

 その時の船長は、かつて捕鯨船で乗組員をしていたという。「捕鯨」と「ホエール・ウオッチング」。今ではとても相いれないような取り合わせだが、船上では反捕鯨国の科学者とも和やかにクジラ談義に応じていた。

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筆者

野呂雅之

野呂雅之(のろ・まさゆき) 

朝日新聞論説委員。1956年神戸市生まれ。産経新聞社を経て1991年入社。社会部で主に司法、経済事件、公害・環境問題を担当し、阪神大震災をきっかけに自然災害を中心とした「防災」にも取り組む。奈良・神戸総局デスク、大阪・東京社会部デスクなどを務め、2004年から現職。取材班による共著で『地球サミットハンドブック』『イトマン事件の深層』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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