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世界を知り日本を知れば8年後危うからず

倉沢鉄也

倉沢鉄也 日鉄総研研究主幹

サッカー日本代表監督がやっと決まった。ザッケローニ氏の経歴や取り組み方については報道されているとおりである。2年契約であとの2年のオプション契約とのことだが、この代表監督の最終目標はあくまでも4年後のワールドカップである。

 今回の人選はその第一段階だという前提で考えたとき、意外にもニュース報道のレベルではこの日本代表監督及び日本サッカーのあるべき論はあまり深く議論されていない。かく言う筆者もサッカーを専門的に論じる見識を持ち合わせていないため、職場のサッカー経験者兼ファンや、息子の通うサッカークラブのコーチなどに話を聞いて補強する形で、自らの考えとして述べさせていただきたい。

 まず考えるべきは現実的に日本代表が目指すことのできるサッカースタイルであり、その上で過去2回を上回る目標「ワールドカップベスト8」を実現するプランを作り、最も効率的に実現させる、という手順が必要である。

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