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そんなにサンデル教授は偉いのか!?

本田由紀

本田由紀 本田由紀(東大教授)

 サンデル教授の授業がえらく人気である。私は天邪鬼なのでその人気が癪に触って、遠巻きにしながら横目でチラ見をしているだけだが、気にならないわけではない。なぜこんなに人気なのだろう? 提示する問いが、問われた者の思考を否応なく喚起するようなレリバンスや適度な難しさを含んでいること、一方向な語りでなく学生の意見を聞いた上で応答し社会哲学的な解釈を与えること、特定の結論を押し付けないことなどがどうやら理由らしい。この授業はアメリカでも評判だそうなので、かの国の大学でもそれらの条件を備えた授業がそれほど一般的ではないのだろう。だから、サンデル授業に照らして単純に日本の大学教育を批判することには慎重であるべきだ。 ・・・ログインして読む
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筆者

本田由紀

本田由紀(ほんだ・ゆき) 本田由紀(東大教授)

東大教授。1964年生まれ。東大大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。日本労働研究機構研究員、東大社会科学研究所助教授などを経て、2008年から東大大学院教育学研究科教授。専門は教育社会学。教育・仕事・家族という三領域間の関係に関する実証研究を主として行う。著書は『若者と仕事』、『多元化する「能力」と日本社会』ほか。

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