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 神戸市に本拠を置く指定暴力団、山口組は国内最大の暴力団です。警察庁によると、全国の暴力団組員約3万8600人のざっと半分の約2万人を擁し、45都道府県に拠点を置いています。ないのは広島と沖縄だけです。組員数2位の住吉会(本拠・東京)は約6100人、3位の稲川会(同)は約4700人ですから、その大きさがおわかりでしょう。

 暴力団を犯罪集団と位置づけ、壊滅を目指す警察にとって長らく暴力団対策=山口組対策でした。過去に何度か大規模な取り締まりを実施し、中心になった兵庫県警が1968年に「壊滅宣言」を出したのですが、実際にはそうはなりませんでした。92年施行の暴力団対策法や組織犯罪対策3法の新設のほか、銃刀法の改正など当局が法整備を尽くしても組織は温存され、拡大を続けました。最近では、共政会(広島市)などほかの独立系指定暴力団との関係を深めており、ベテラン捜査員に「悔しいが名実ともにやくざ界の覇権を完全に握っている」と言わしめています。

 ▽山口組とは

 この難敵を警察は倒すことができるのか。それを考える前に、警察の内部資料に沿って、少し山口組の歴史を振り返っておきます。世の中の大半の人々は、山口組のことなどご存じないでしょうから。

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筆者

緒方健二

緒方健二(おがた・けんじ) 元朝日新聞編集委員(警察、事件、反社会勢力担当)

1958年生まれ。毎日新聞社を経て88年朝日新聞社入社。西部本社社会部で福岡県警捜査2課(贈収賄)・4課(暴力団)。20余年いた東京本社社会部で警視庁捜査1課(地下鉄サリンなどオウム真理教事件)・公安、国税、警視庁キャップ(社会部次長)5年、社会部デスク、編集委員、犯罪・組織暴力専門記者など。2021年5月に退社 【Twitter】@jikenji3783

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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