速水徹
2010年09月25日
大和なでしこ、強し。
今月前半にあったレスリングと柔道の世界選手権で、日本の女子選手たちが見せた強さは圧巻だった。
先に届いた吉報は、世界レスリング選手権が行われていたモスクワからだった。
2004年アテネ、08年北京と五輪連覇中の63キロ級・伊調馨が6度目の優勝を飾り、55キロ級では、やはり五輪2連覇の吉田沙保里が、自らが持つ女子の大会連覇記録を「8」にまで伸ばすなど、相変わらずの安定感を見せつけた。日本勢は金3個で、全7階級中6階級でメダルを獲得した。
東京であった柔道の世界選手権でも、レスリングの勢いに続くように、日本女子勢が強さをアピールした。
48キロ級で浅見八瑠奈と福見友子がそれぞれ金、銀を獲得。52キロ級でも西田優香と中村美里が決勝を戦い、西田が制した。女子は史上初めて全8階級でメダルを奪い、金6個は過去最多だった99年大会の4個を上回った。
なぜ、彼女たちの強さがいま、際立っているのだろう。日本の女子選手を駆り立てているものは、何だろうか?
レスリングと柔道に共通するのは、「世界の敵は国内にあり」という現実だ。
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