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勢いづく女子格闘技、「敵は国内にあり」

速水徹

速水徹

 大和なでしこ、強し。

 今月前半にあったレスリングと柔道の世界選手権で、日本の女子選手たちが見せた強さは圧巻だった。

 先に届いた吉報は、世界レスリング選手権が行われていたモスクワからだった。

 2004年アテネ、08年北京と五輪連覇中の63キロ級・伊調馨が6度目の優勝を飾り、55キロ級では、やはり五輪2連覇の吉田沙保里が、自らが持つ女子の大会連覇記録を「8」にまで伸ばすなど、相変わらずの安定感を見せつけた。日本勢は金3個で、全7階級中6階級でメダルを獲得した。

 東京であった柔道の世界選手権でも、レスリングの勢いに続くように、日本女子勢が強さをアピールした。

 48キロ級で浅見八瑠奈と福見友子がそれぞれ金、銀を獲得。52キロ級でも西田優香と中村美里が決勝を戦い、西田が制した。女子は史上初めて全8階級でメダルを奪い、金6個は過去最多だった99年大会の4個を上回った。

 なぜ、彼女たちの強さがいま、際立っているのだろう。日本の女子選手を駆り立てているものは、何だろうか?

 レスリングと柔道に共通するのは、「世界の敵は国内にあり」という現実だ。 ・・・ログインして読む
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筆者

速水徹

速水徹(はやみ・とおる) 

朝日新聞論説委員。1960年生まれ。83年に入社、東京スポーツ部などでプロ野球などを担当。バルセロナ、アトランタ、バンクーバー五輪を取材。東京、大阪社会部では警視庁、遊軍担当。大阪本社スポーツ部長を経て09年から東京本社報道局スポーツグループ記者兼論説委員。共著に『やっとお前がわかった――子どもたちへ』 など。

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