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大阪特捜部事件 捜査はこれで幕引きか

野呂雅之

野呂雅之

大阪地検特捜部で起きた証拠改ざん事件で、特捜部の大坪弘道・前部長と佐賀元明・元副部長が犯人隠避の罪で最高検から起訴された。

 主任検事が証拠を改ざんし、上司の部長らがそれを隠したという検察はじまって以来の不祥事である。

 最高検は前部長らを懲戒免職にしたうえで、証拠が改ざんされた郵便不正事件の捜査や公判を指揮した検察幹部らの懲戒処分を発表した。

 前部長と前副部長は一貫して容疑を否認し、「最高検が描くストーリーにはのらない」と調書の作成にも応じていない。裁判では無罪を主張する方針で、古巣の検察と全面対決の姿勢だ。

 これで大阪特捜部を舞台にした一連の事件の捜査を事実上終えたが、最高検が捜査を尽くしたのか疑問が残る。

 郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省の村木厚子さんを、事件に関与していないことを示す証拠を隠したまま逮捕した疑いが残っている。

 証拠隠滅の罪で起訴され、懲戒免職になった主任検事の前田恒彦被告が逮捕権限を乱用して事件を捏造したのではないか。すなわち村木さんの事件は最初からでっちあげだったのではないかという疑惑である。 ・・・ログインして読む
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筆者

野呂雅之

野呂雅之(のろ・まさゆき) 

朝日新聞論説委員。1956年神戸市生まれ。産経新聞社を経て1991年入社。社会部で主に司法、経済事件、公害・環境問題を担当し、阪神大震災をきっかけに自然災害を中心とした「防災」にも取り組む。奈良・神戸総局デスク、大阪・東京社会部デスクなどを務め、2004年から現職。取材班による共著で『地球サミットハンドブック』『イトマン事件の深層』など。

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