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「これからの『メディアと検察』の話をしよう」早大J-Schoolシンポジウム(2)郷原信郎×魚住昭×一色清

まとめ:J-School ゲイ・ギョウブン、須賀裕一、シュ・セイイチ、ゼン・イ、寺嶋美香、毛受祐輔

 早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース(J-School)主催のシンポジウム「これからの『メディアと検察』の話をしよう」の後半はパネルディスカッション。元検事の郷原信郎氏、元共同通信・検察担当記者でフリージャーナリストの魚住昭氏、そしてWEBRONZA編集長で報道ステーション・コメンテーターの一色清氏が「メディアと検察の今とこれから」をテーマに語り合った。進行役はJ-School1年の今枝宏光氏、写真撮影は紙野武広氏。シンポジウムの模様はニコニコ生放送で中継され、随時オンラインでアンケートも実施した。
拡大メディアと検察の関係をめぐり議論するパネリストら

■テーマ(1)「特捜検察は必要か?」

今枝 今回の郵便不正事件では村木厚子さんが無罪となり、FDの改ざん容疑で特捜部の主任検事が逮捕されました。こういった事態を受けて特捜解体論が出ていますが、特捜部は本当に必要なのでしょうか。

拡大進行役を務めたJ-Schoolの今枝宏光さん

(ニコニコ生放送でのアンケート:特捜部は必要が43%、不要が57%)

今枝 元特捜検事の郷原さんは必要でもあり不要でもあるという答えでしたがその理由は何ですか。

郷原 今のままの特捜部は続けるべきではないが、検察が捜査の権限を持って証拠収集して事実を明らかにしていくことは今後も必要だと思います。しかし独自捜査の成果が求められ、そのため筋立てで調書を録ろうとして無理な調べをする現状では問題があります。そのため特捜のあり方を変えるべきだと思います。

 私は「特捜パルチザン化」と呼んでいますが、独自捜査専門の組織ではなく全国の地検レベルに特捜検事を分散配置し、日常的な事件と同時に独自捜査をする機能を作るべきではないでしょうか。

今枝 魚住さんは不要とお答えになられましたがそれはどうしてですか。

魚住 特捜部の問題は検察官の権限の絶大さです。普通の捜査は警察が捜査して逮捕して、検察に送って捜査に間違いがないかチェックして公判請求する。そして裁判所で判決が下される。警察・検察・裁判所と3つの役割分担があるわけです。

 特捜部の問題点は、警察と検察の役割を一緒にしてしまう所です。ここが最大の問題点でしょう。私は特捜部の捜査形態はやめるべきだと思っています。そうすると「警察に難しい捜査はできない、知識をもった検察だからこそ巨悪は摘発できるのではないか」とみなさん良く言われます。しかし実際に特捜部が捜査した事件はそんなに難しい事件はありません。警察だってやらせれば十分にできると思います。

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