松瀬学
2010年12月27日
第一位は平凡ながら、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会での日本代表の16強入りである。岡田武史監督が夢の目標として掲げていた「ベスト4」には届かなかったけれど、巷の「1次リーグ敗退」の予想を裏切ってくれた。苦境に立ったチームは一丸となって健闘したといっていい。
現地を取材していないので、戦術やシステム論には触れない。サッカーをみていつも驚くのは代表選手の海外組の多さである。とくにエースとなった本田圭佑ほか、松井大輔、大久保嘉人ら、球際に強くなり、瞬時の判断、素早いプレーに対応できるようになっていた。プレッシャーをかけられたときのドリブルなど、海外の強豪リーグでもまれないとやはりダメなのだ、と思ったものだ。
どの競技も世界で勝つには、選手たちは極力、海外のリーグでプレーすべきだろう。ラグビーの日本代表なんて日本人の海外組ゼロである。これじゃ、世界で勝つことを放棄しているのでは、と疑ってしまう。
サッカーに話題を戻せば、よくはやったものの、岡田監督の目標ラインには届かなかったのはなぜなのか。称賛一色、この検証がメディアではほぼゼロである。これはもう、「サッカー文化」の未成熟さとしかいいようがない。ほんとうにサッカーを好きなのか。Jリーグや日本に継続的な熱はない。それが選手層の薄さ、ファン、メディアの視点の甘さ、無節操さにつながっている。
2位。これまたサッカーもので、
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