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沖縄差別発言があぶり出す過剰な対米追従

大矢雅弘

大矢雅弘 ライター

米国務省のケビン・メア前日本部長が「沖縄県民はゆすりの名人」などと沖縄に対する差別発言をしたとされる問題で、米政府はメア前部長を更迭した。米国の対日政策をつかさどる日本部長の要職にあった人物がこれほどの偏見の持ち主だったことに驚嘆する。同時に、メア発言は、日本政府の過剰なまでの対米追従の姿勢をあぶり出した。

 今回の枝野幸男官房長官の対応は、あまりにお粗末に過ぎたのではないか。

 枝野氏は7日午前の記者会見で、メア氏が発言を否定していることなどをあげ、「実際にどのような発言か承知していないのでコメントは差し控えたい」と語った。さらに、メア発言の真意を米政府に照会するかどうかについて、「報道されたということのみをもって一つ一つの発言を確認する必要はない」と拒否した。

 原口一博前総務相は7日、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」で、「日本政府は、速やかにこの発言について米大使館に照会すべきだ。もし差別とも思われる発言が事実であれば、厳しく抗議をすべき深刻な問題だ」と記している。政府高官にも電話で適切な対応を要請したと明らかにしている。

 そんな要請も影響したのだろうか。それ以上に、

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筆者

大矢雅弘

大矢雅弘(おおや・まさひろ) ライター

朝日新聞社で社会部記者、那覇支局長、編集委員などを経て、論説委員として沖縄問題や水俣病問題、川辺川ダム、原爆などを担当。天草支局長を最後に2020年8月に退職。著書に『地球環境最前線』(共著)、『復帰世20年』(共著、のちに朝日文庫の『沖縄報告』に収録)など。

 

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