三浦展
2011年04月05日
ばれなければいいのか、と言われるかも知れないが、大相撲の八百長程度なら、ばれなければそれでいいのである。こんなことでマスコミが大騒ぎする必要はない。つまらない真剣勝負よりも、見て面白い八百長のほうがいいだろう。八百長の取り組みだといわれる一番を見ても、知らなければ八百長とはわからないし、むしろ八百長だとばれないようにしているから、かえって相撲としては面白いくらいだ。たしかにあまり力が入っていないように見えるが、それは八百長以外の相撲にもある。
金が絡んでいなくても、情が移って負けてやることもある。情より勝負を重んじた先代若乃花は、だからこそ「土俵の鬼」と呼ばれたのだ。普通の力士は鬼にはなれぬ。ということは、
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