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病に負けない、震災にも負けない

間中健介=NPO法人小児がん治療開発サポート理事

 NPO法人小児がん治療開発サポートの理事を務める間中健介さんが、若くしてがんを経験している男女4人とともに、東日本大震災の被災地に入った。被災者の中には、様々な病を抱えて苦しんでいる人たちも少なくない。そして、ハンディを抱えながらも、何かできることがあるはずだと、模索する若者たちがいる。

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間中健介:1975年生まれ。中央大学ビジネススクール3期生。米系コンサルティング会社スタッフ、衆議院議員秘書、2005年「愛・地球博(愛知万博)」広報スタッフ、地球温暖化防止国民運動「チーム・マイナス6%」運営事務局勤務などを経て、NPO法人小児がん治療開発サポートの運営に参画。

URL:http://www.nposuccess.jp/

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標識は倒れた。でも道はそこにある
 「まだ見えてこないものへの不安が大きい」

 宮城県内で出会ったある自治体職員はそう語った。仙台市や多賀城市などの中心部は人の行き来も絶えず、道路を行き交う車の数も少なくない。見た目には少しずつ復興が始まっているように見える。だが、海に近い地区に行くと、積まれたままのがれきや無人の家、稼働していない信号、転倒したままの自動車が目に入ってくる。

 加えて、中小企業の支援、家族を亡くされた方たちの健康管理や生活支援、診療所が無くなってしまった地域の医療体制確立など、形に見えない様々な問題が今後表出してくるに違いない。

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