小関悠
2011年09月07日
そんなカリスマが退任することで、これからアップルどう変わるだろうか。それほど変わらないだろうというのが私の答えだ。1997年から15年近く実質的にアップルを率いてきたジョブズ氏だが、後任CEOとなるティム・クック氏も1998年から同社で要職をつとめてきたベテランであり、ジョブズ氏の療養中はCEO代理も任されていた。後任を他社から探してくるようなことがあれば良くも悪くも変化が予想されただろうが、実際はもっともリスクの低い人物が選ばれたといえる。多くの投資家も同意見のようで、CEO退任の発表直後に大きく下がった株価もすぐに盛り返している。ジョブズ氏が会長職に留まることも不安を和らげる材料になっただろう。
ただ、ジョブズ氏がアップルにいくつかの課題を残していったのも事実だ。たとえば
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください