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8月24日、病気療養中だったアップルCEO、スティーブ・ジョブズ氏の退任が発表された。アップルという企業、そしてジョブズ氏という人間についての逸話は、今日多くの人が知っている。ジョブズ氏が自分で設立したアップルから一度追い出されたこと。身売り寸前だったアップルが、ジョブズ氏の復帰後iMac、iPod、iPhoneとヒット商品をたて続けに展開し、今や時価総額で米国一のIT企業となったこと。書店にいけば、ジョブズのカリスマ性、とくにプレゼンテーション力を称える書籍が数多く並んでいる。

 そんなカリスマが退任することで、これからアップルどう変わるだろうか。それほど変わらないだろうというのが私の答えだ。1997年から15年近く実質的にアップルを率いてきたジョブズ氏だが、後任CEOとなるティム・クック氏も1998年から同社で要職をつとめてきたベテランであり、ジョブズ氏の療養中はCEO代理も任されていた。後任を他社から探してくるようなことがあれば良くも悪くも変化が予想されただろうが、実際はもっともリスクの低い人物が選ばれたといえる。多くの投資家も同意見のようで、CEO退任の発表直後に大きく下がった株価もすぐに盛り返している。ジョブズ氏が会長職に留まることも不安を和らげる材料になっただろう。

 ただ、ジョブズ氏がアップルにいくつかの課題を残していったのも事実だ。たとえば

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筆者

小関悠

小関悠(こせき・ゆう) 小関悠(三菱総合研究所情報技術研究センター研究員)

三菱総合研究所情報技術研究センター研究員。1979年、神戸市生まれ。京都大学大学院情報学研究科修士課程修了。専門はネットコミュニティ、デジタルコンテンツビジネス、データマイニング。著書に『先読み「情報脳」の鍛え方 ~情報中毒社会サバイバルガイド~』。

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