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【ポスト・デジタル革命の才人たち】 高城剛さんに聞く 「ウェブの未来」――(5)ケータイも触らない「情報ダイエット」してます

聞き手:服部桂・朝日新聞ジャーナリスト学校主任研究員

◆「水とエネルギー」の次は「身体エネルギー」◆

――高城さんは以前から「7年周期説」を唱えています。2006年以降、ポスト・デジタル時代が始まっているとすると、その次の7年はどうなると考えていますか。

高城 僕は2006年、今から5年前に「これからは水とエネルギーだ」と直感的に思いましたが、次は身体エネルギーだと思っています。分かりやすく言うと「気」みたいなもの。ずっと気功のトレーニングもしているし、京都の鞍馬山にこもったりもしています。

拡大高城剛さん

――そうした精神や宗教の時代になるとすると、新しく生まれる産業もあるでしょうね。

高城 ビジネスの落とし所としては生命科学でしょう。それをもう少しメンタリティの面に比重を置くと、新しい宗教のようなものになるでしょう。宗教そのものではなくて宗教っぽいもの。アニメのバーチャルな教祖が誕生するかもしれない。米国のケーブル・カルト(CATVなどで説教・布教するキリスト教などの新興教団)のようなものが増えると思います。

――それは、「近代を超えると中世のフレームワークに戻る」という話なのかもしれません。マクルーハンは、中世を合理化した近代はプリント・カルチャー(印刷文化)に集約された、と言っています。とにかく何でも印刷して分類して読み込まないと理解できない。中世の写本の時代には、その人特有の書き癖もあるし読み上げる声の力、聴き取る力が必要だった。そうした声による情報伝達が印刷文化に置き換わることで近代国家が生まれた。だが、近代になって一度は捨てられた中世的なものが、電子時代になると復活する、というのです。ポスト近代になれば、国家による中央集権はフラットな情報社会に置き換わり、国家が中心なのではなく個人が中心になる。天動説とガリレオ・ガリレイの地動説は再びひっくり返るのかもしれないし、例えば「ナルニア国物語」なんて、まさにそういう中世の世界観の復活のように読めなくもない。

高城 本にも書きましたが、僕は中世と近代のハイブリッド化が起きると思います。ポスト近代は、単なる中世回帰ではなくて中世と近代のハイブリッドになる。コンビニに象徴されるような近代経済学の合理主義を「左脳」だとすれば、中世に置き去りにしてしまった「右脳」的なものを取り戻す必要がある。左脳と右脳のバランスが取れれば、今までにない生命科学や量子物理学が生まれると思います。僕が「直観力を

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