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日本代表はスーパーマンの集団である

久田将義

久田将義 TABLO編集長

日本代表は弱い。タイトルは「強いと思われていたはずなのに“なぜ弱いか”」と僕は解釈しており、一般視聴者もそう思っているのではないか。「なぜ」でなく元々「弱い」のである。その理由と、ではどうしたら勝てるのかという対策を考えようと思うが、「弱い」と偉そうに言った僕は中学から高校までラグビーをやっていたものの強豪校の二本目であり、同級生に高校日本代表や日本代表候補がいたりして彼らはこっちから見ればスーパーマンである。その選手たちを以てしても惨敗する意味とは。

 確かにレベルは以前より上がった。トップリーグにはNZやオーストラリア、トンガから一流選手が来日してプレイしている。彼らの影響は小さくない。日本代表の実力は向上したと思う。しかしそれは「オールブラックスに140点取られたのが80点で済んだ」程度のレベルアップである。

 サッカーと比較されるがサッカーもJリーグ発足からジーコやエムボマ等超一流選手が来日し、そのプレイは日本人選手に多大な影響を与えたはずだ。そして当時、ヨーロッパの一流チームで活躍する選手はいなかったものの現在は多数プレイしている。翻ってラグビーはどうか。日本人スーパースタ―、大畑大介や村田亘すらヨーロッパでは通用しなかった(これは僕にとってもショックだった)。

 因みにサッカーは体格のハンディをパスや戦術でかわす事ができるスポーツ。ラグビーはタックル、アタック、スクラム、モール等コンタクトを前提としたスポーツで必ず相手と「激突」しなければならない。「格闘技」と称される所以。比較の対象になり得ない。相撲がむしろラグビーと似ている。体重別なしの格闘技。ぶつかりあい。現在、横綱、大関は日本人が少ない理由である。元も子もない事を言えば陸上100メートル走でアジア人が入賞しないのにも通底すると思う。その体格のハンディを克服する為の日本のスクラムの上手さ、パス回し、チェンジオブペースが研究されてしまった。

 順位のカラクリも指摘しておきたい。競っていると言われていたトンガはヨーロッパのトップレベルで活躍している選手もいる。海外組がいない時に対戦して順位をあげたのであって日本の実力は20位程度だろう。

 今回に限らず球際が日本は弱かった。タックルされてからの

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筆者

久田将義

久田将義(ひさだ・まさよし) TABLO編集長

TABLO編集長。1967年、東京都生まれ。法政大社会学部卒業後、産経メディックスに入社。三才ブックス、ワニマガジン社の後、ミリオン出版に移籍し2001年から「実話ナックルズ」編集長。06年に選択出版に移り、週刊朝日を経てミリオン出版に復帰。12年9月まで編集局次長。犯罪や芸能界に詳しい。著書に『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』『僕たちの時代』(青木理氏との共著)。

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