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球団保有の赤字累積を恐れるTBS

川本裕司

川本裕司 朝日新聞社会部記者

10月28日夕、横浜ベイスターズの親会社・TBSホールディングスのある管理職は沈んだ表情でつぶやいた。

 「DeNAは球団名にモバゲーの名前が入らないと了解しない。しかし、今のままでは厳しい。これでまた、1年で30億円の損失が続く」

 不振がつづく横浜の売却についてTBSホールディングスとDeNAが大筋で合意したとされたのが21日。28日のTBSホールディングスの臨時取締役会で正式決定する運びだった。

 ところが、27日から雲行きが怪しくなり、臨時取締役会の延期が発表される。球団名にモバゲー(携帯電話向けゲームサイト)という企業名以外の名称が入ることに他球団から楽天などが反発ことが理由だった。巨人の渡辺恒雄球団会長も否定的な見解を示した。

 28日夜になり、DeNAの守安功社長は「おそらくクリアできる。前に向けて進んでいる」と発言。31日には「DeNA自体の名前を変えることも検討している」と、モバゲーを社名にする考えを打ち出した。11月2日にあった定例記者会見で石原俊爾TBSホールディングス社長は「最終的な詰めの作業をしている」と述べた。来季の球団名は、TBSホールディングスと譲渡契約を結んだDeNAが4日、「横浜DeNAベイスターズ」として申請した。

 他方、モバゲーを含む携帯電話の交流サイト(SNS)で未成年が巻き込まれる犯罪が増えていることを警察当局などが注視していた。コミュニティーサイトでの18歳未満の子供から出された被害届で、2010年に増加したうちの3割を占めたGREEの突出ぶりが報じられた(11年2月18日付の産経 ・・・ログインして読む
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筆者

川本裕司

川本裕司(かわもと・ひろし) 朝日新聞社会部記者

朝日新聞社会部員。1959年生まれ。81年入社。学芸部、社会部などを経て、2006年から放送、通信、新聞などメディアを担当する編集委員などを経て、19年5月から大阪社会部。著書に『変容するNHK』『テレビが映し出した平成という時代』『ニューメディア「誤算」の構造』。

 

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