久田将義(ひさだ・まさよし) TABLO編集長
TABLO編集長。1967年、東京都生まれ。法政大社会学部卒業後、産経メディックスに入社。三才ブックス、ワニマガジン社の後、ミリオン出版に移籍し2001年から「実話ナックルズ」編集長。06年に選択出版に移り、週刊朝日を経てミリオン出版に復帰。12年9月まで編集局次長。犯罪や芸能界に詳しい。著書に『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』『僕たちの時代』(青木理氏との共著)。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
久田将義
確かに10月1日以降、「暴排条例でどうなるのか」は週刊誌、スポーツ紙で話題になった。事実、大物歌手やタレントと暴力団幹部との写真が掲載されたりした。名物討論番組「朝まで生テレビ」も暴排条例をテーマにした。
僕も安藤隆春・前警察庁長官が「芸能界と暴力団の関係を重点的に」(大意)とコメントしたのを見て、スケープゴート的に芸能界やボクシング、格闘技、相撲などいわゆる興行の世界から誰か引っ張るのではないか。あるいは一般企業を「やる」のではと想定した。「この会社でもダメなのか」等、前例を作って業界全体に「ここまでやったらアウト」という空気を浸透させたいのではないかと思ったのだ。しかし、時間が経つにつれ考えを修正する事になった。
暴力団側は今は「様子見」だという。あるいは「慌ても変わらないから今までと同じ」という人間もいる。人それぞれというように彼らもそれぞれなのだが、様子見の雰囲気が強いのではないかと思う。
一方、芸能界側。「率直に言って」と前置きして大手芸能事務所幹部はこう言った。「芸能界、全部
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