大坪正則(スポーツ経営学)
2012年01月31日
両者のスーパーボウルでの対戦は4年前が最初。その時は17対14でジャイアンツが勝利を収めた。人口が密集するボストンとニューヨークを本拠地とし、人気があって、かつ強豪同士の戦いとあって、今回もテレビの高視聴率が期待できる。
NFLは米国で最も人気の高いプロリーグだ。しかし、日本のプロ野球(NPB)の元名物オーナーは「NFLの経営システムは社会主義的なので資本主義の日本では馴染まない」旨の発言をしていた。
資本主義のリーダーを自負する米国人が社会主義的運営を行うNFLの試合を球場やテレビで熱狂して観戦するのは不思議な現象だが、2010年度の実績を米国メジャーリーグ(MLB)と比較するとNFLの人気の高さが納得できる。たとえば、
平均観客占拠率/1試合当たり平均観客動員数/全国テレビ放送契約額
NFL/94.7%/6万6960名/37.35億ドル(約2900億円)
MLB/69.2%/3万141名/7.70億ドル(約600億円)
それでは、なぜ米国人はNFLが好きなんだろうか? 彼らを虜にするNFLの社会主義的経営システムとはどんなものだろうか? そして、日本のプロ野球(NPB)やJリーグとどこがどう異なるのだろうか?
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