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プロ野球はNFLの経営手法に学べ 

大坪正則(スポーツ経営学)

大坪正則 大坪正則(帝京大学経済学部経営学科教授)

 米国プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の2011年度優勝決定戦、即ちスーパーボウルはアメリカン・カンファレンス東地区1位のニューイングランド・ペイトリオッツとナショナル・カンファレンス東地区1位のニューヨーク・ジャイアンツとの間で行われることが決まった。今回で46回目を迎えるスーパーボウルの過去の成績では、ペイトリオッツが3勝3敗、ジャイアンツが3勝1敗。両チーム共に4回目の優勝を目指す。

拡大今季オープンしたニューヨーク・ジャイアンツとニューヨク・ジェッツの本拠地「ニュー・メドーランド・スタジアム」。常時約8万人の観客を集める=米ニュージャージー州、石黒かおる氏撮影

 両者のスーパーボウルでの対戦は4年前が最初。その時は17対14でジャイアンツが勝利を収めた。人口が密集するボストンとニューヨークを本拠地とし、人気があって、かつ強豪同士の戦いとあって、今回もテレビの高視聴率が期待できる。

 NFLは米国で最も人気の高いプロリーグだ。しかし、日本のプロ野球(NPB)の元名物オーナーは「NFLの経営システムは社会主義的なので資本主義の日本では馴染まない」旨の発言をしていた。

 資本主義のリーダーを自負する米国人が社会主義的運営を行うNFLの試合を球場やテレビで熱狂して観戦するのは不思議な現象だが、2010年度の実績を米国メジャーリーグ(MLB)と比較するとNFLの人気の高さが納得できる。たとえば、

平均観客占拠率/1試合当たり平均観客動員数/全国テレビ放送契約額

NFL/94.7%/6万6960名/37.35億ドル(約2900億円)

MLB/69.2%/3万141名/7.70億ドル(約600億円)

 それでは、なぜ米国人はNFLが好きなんだろうか? 彼らを虜にするNFLの社会主義的経営システムとはどんなものだろうか? そして、日本のプロ野球(NPB)やJリーグとどこがどう異なるのだろうか?

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筆者

大坪正則

大坪正則(おおつぼ・まさのり) 大坪正則(帝京大学経済学部経営学科教授)

1947年生まれ。1970年、伊藤忠商事に入社。1981~85年まで、アメリカのニューヨークとデンバーに駐在。情報通信総合企画室などを経て 1986年、NBAプロジェクトマネジャーに。現在、帝京大学経済学部経営学科教授。専門はスポーツ経営学。著書に『パ・リーグがプロ野球を変える』『スポーツと国力』(以上、朝日新書)、『プロ野球は崩壊する!』(朝日新聞社)、『メジャー野球の経営学』(集英社新書)など。2014年3月4日、死去。

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