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ダルビッシュが通用する3つの理由

松瀬学

松瀬学 ノンフィクションライター

 ノー・クエスチョンである。日本のエースだもの、いやWBCの優勝投手だもの、ダルビッシュ投手は大リーグで活躍するにきまっている。脂ののり切った25歳。ケガさえなければ、最低で17勝、レンジャーズのチーム状態がよければ、24勝ぐらい勝つのではないか。即ち「サイ・ヤング賞」(最優秀投手賞)も夢ではなかろう。

 その1番の理由は、レンジャーズの総投資額のでかさである。年俸が6年総額6千万ドルだから、1年平均では1千万ドル(約7億7千万円)の高額となる。大リーグはモロ、「年俸=実力」の世界である。まだメジャーで登板していないのに、各チームの主力投手級の年俸をもらうということは、当然、それだけの結果を出すだろうと判断されているからだ。

 2つ目はもちろん、ダルビッシュの投手能力の高さにある。制球力、球種の豊富さ、ストレートの破壊力と3つがそろっている。とくに大リーグで活躍するポイントといわれる「タテの変化」、すなわちチェンジアップとフォークの落ちる球を持っている。これで三振がとれる。

 3つ目が、身体能力である。レッドソックスに入った松坂大輔投手との違いは、球種の豊富さとサイズだと思う。ダルビッシュは松坂より13センチ高い196センチ。この身長はストレート、落ちる球を投げる時、より効果的に働くだろう。

 こう見ると、まずダルビッシュはレンジャーズのローテーションの一角を占める。大リーグのレギュラーシーズンはプロ野球より18試合多い162試合。しかもプロ野球の6人ではなく、通常、5人でローテを回していくから、単純計算でひとり33試合を投げることになる。ダルビッシュなら最低半分は勝つだろうから、17勝は堅いとみる。

 むろん、

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筆者

松瀬学

松瀬学(まつせ・まなぶ) ノンフィクションライター

ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、早大卒業後、共同通信社入社。運動部記者としてプロ野球、大相撲、オリンピックなどを担当。02年に退社。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル』(ミズノスポーツライター賞受賞)、『早稲田ラグビー再生プロジェクト』、『武骨なカッパ 藤本隆宏』。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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