松瀬学
2012年01月31日
その1番の理由は、レンジャーズの総投資額のでかさである。年俸が6年総額6千万ドルだから、1年平均では1千万ドル(約7億7千万円)の高額となる。大リーグはモロ、「年俸=実力」の世界である。まだメジャーで登板していないのに、各チームの主力投手級の年俸をもらうということは、当然、それだけの結果を出すだろうと判断されているからだ。
2つ目はもちろん、ダルビッシュの投手能力の高さにある。制球力、球種の豊富さ、ストレートの破壊力と3つがそろっている。とくに大リーグで活躍するポイントといわれる「タテの変化」、すなわちチェンジアップとフォークの落ちる球を持っている。これで三振がとれる。
3つ目が、身体能力である。レッドソックスに入った松坂大輔投手との違いは、球種の豊富さとサイズだと思う。ダルビッシュは松坂より13センチ高い196センチ。この身長はストレート、落ちる球を投げる時、より効果的に働くだろう。
こう見ると、まずダルビッシュはレンジャーズのローテーションの一角を占める。大リーグのレギュラーシーズンはプロ野球より18試合多い162試合。しかもプロ野球の6人ではなく、通常、5人でローテを回していくから、単純計算でひとり33試合を投げることになる。ダルビッシュなら最低半分は勝つだろうから、17勝は堅いとみる。
むろん、
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