松瀬学(まつせ・まなぶ) ノンフィクションライター
ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、早大卒業後、共同通信社入社。運動部記者としてプロ野球、大相撲、オリンピックなどを担当。02年に退社。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル』(ミズノスポーツライター賞受賞)、『早稲田ラグビー再生プロジェクト』、『武骨なカッパ 藤本隆宏』。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
松瀬学
これに加え、お菓子やジュース、唐揚げをサービスした。こちらはもちろん、生ビールを3杯ほど、いただいた。「樋口一葉」さん(5千円札)が一枚、野口英世さん(千円札)も数枚、いなくなる。あれやこれやで、合わせて2万円を突破した。
金銭感覚には個人差があろうが、プロ野球のチケットは高過ぎるのではないか。マリンスタジアムの公式戦の内野指定SSは4800円、内野指定Aが3000円、外野応援席が1800円……。他の球場も似たような値段設定だろう。いまや、プロ野球の観客動員の競争相手はサッカーJリーグなどのスポーツだけではない。携帯のゲームソフトであるし、テレビゲームなどもある。
CS放送やネット中継の充実もあり、スタジアムにいってスポーツを楽しむという文化が崩れているのではないか。プロ野球の観客動員数の減少に歯止めがかからないというけれど、連日の興行にもかかわらず、セ・リーグが1試合平均で2万6千人、パ・リーグは2万人をそれぞれ超えているのだから、十分健闘していると思う。
それでも、あえて客離れの別の理由を探せば、
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