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入場料が高い。選手、球場の魅力アップを

松瀬学

松瀬学 ノンフィクションライター

 黄金週間に九州の長崎から甥っ子が友人と一緒に東京に遊びにきた。プロ野球を見たいというから、幕張のQVCマリンスタジアムに連れていった。妻も同行したから、トータル4人である。内野の三塁側の外野際、指定席の一番安いチケットだったのに、「福沢諭吉」さん(一万円札)が一枚、飛んでいった。

 これに加え、お菓子やジュース、唐揚げをサービスした。こちらはもちろん、生ビールを3杯ほど、いただいた。「樋口一葉」さん(5千円札)が一枚、野口英世さん(千円札)も数枚、いなくなる。あれやこれやで、合わせて2万円を突破した。

 金銭感覚には個人差があろうが、プロ野球のチケットは高過ぎるのではないか。マリンスタジアムの公式戦の内野指定SSは4800円、内野指定Aが3000円、外野応援席が1800円……。他の球場も似たような値段設定だろう。いまや、プロ野球の観客動員の競争相手はサッカーJリーグなどのスポーツだけではない。携帯のゲームソフトであるし、テレビゲームなどもある。

 CS放送やネット中継の充実もあり、スタジアムにいってスポーツを楽しむという文化が崩れているのではないか。プロ野球の観客動員数の減少に歯止めがかからないというけれど、連日の興行にもかかわらず、セ・リーグが1試合平均で2万6千人、パ・リーグは2万人をそれぞれ超えているのだから、十分健闘していると思う。

 それでも、あえて客離れの別の理由を探せば、

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筆者

松瀬学

松瀬学(まつせ・まなぶ) ノンフィクションライター

ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、早大卒業後、共同通信社入社。運動部記者としてプロ野球、大相撲、オリンピックなどを担当。02年に退社。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル』(ミズノスポーツライター賞受賞)、『早稲田ラグビー再生プロジェクト』、『武骨なカッパ 藤本隆宏』。

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