松瀬学
2012年05月29日
厳しい戦いだった。毎度の地元開催で絶対的に有利な立場ながら、目標の予選1位通過はできなかった。最後のセルビア戦でフルセットに持ち込み、セット率の差で4位以下のアジア最上位となり、五輪出場権を獲得した。苦戦の最大の理由は、生命線であるサーブレシーブの乱れだった。
世界の強豪と比べて高さとパワーで劣る日本の活路は、サーブとサーブレシーブを完ぺきにすることしかない。この大会のチーム別の技術統計をみると、日本は6部門中、サーブとディグ(スパイクレシーブ)、トスの3部門でトップだった。肝心のサーブレシーブではタイに次ぐ、2位に終わった。これはマズイ。とてもマズイ。
日本のサーブレシーブの中心は3枚で、リベロの佐野優子と木村、そして山口舞か新鍋理沙が入っている。当然、攻めの軸の木村が狙われる。つまりは木村のレシーブ力アップがカギを握ることになる。
レシーブが安定すれば、日本の持ち前のコンビバレーがさえてくる。ただ大会ではセンター線がほとんど機能しなかった。だから相手のブロック網が崩れない。最終戦こそ、主将の荒木絵里香が活躍したけれど、もっとスピードと俊敏性がほしいところだ。岩坂名奈はバリエーション不足。ここはメンバー外だった故障明けの大友愛、井上香織の復活を期待したくなる。
ブロックはまだ中途半端である。リードブロック(相手のトスを見て跳ぶブロック)の導入を図っているが、
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