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戦後から続くヤクザとプロ野球の接点

久田将義

久田将義 TABLO編集長

 巨人・原監督の1億円事件を論じる前に、昭和時代の某有名選手のエピソードを紹介しよう(この話を僕に教えてくれた人も自著で書いているはずだ)。今でこそ、クリーンなイメージのプロ野球だが当時のプロ野球選手がいかに荒々しかったか、そしてヤクザとも少なからず接触があったかを知るうえで象徴的な話であるからだ。

 試合にその某有名選手のチームは負けてしまった。球場からホテルまで帰ろうとしたら、明らかにヤクザらしき車が送迎バスの通行を止めた。どうやら野球賭博をしていたらしく、負けた腹いせに嫌がらせをするつもりだったようなのだ。バスの運転手がクラクションを鳴らしても退かない。無理やり退かそうとしても相手はヤクザだから何をするかわからない。運転手が途方に暮れていると、その某有名選手が「ちょっと待っててくれ」と言いバスを降りていった。一人でそのヤクザの車に行き話をつけにいったのである。運転手はおろかバスに乗っている選手たちも固唾を飲んで見守っていると、某有名選手とどういう話になったのか、ヤクザの車は引き返していったのだという。涼しい顔をして帰ってきた某有名選手に運転手やチームメイトは「どうやって引き返させたのですか?」と尋ねても笑うばかりで答えてくれなかった。

 いったい、その選手とヤクザの間で

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筆者

久田将義

久田将義(ひさだ・まさよし) TABLO編集長

TABLO編集長。1967年、東京都生まれ。法政大社会学部卒業後、産経メディックスに入社。三才ブックス、ワニマガジン社の後、ミリオン出版に移籍し2001年から「実話ナックルズ」編集長。06年に選択出版に移り、週刊朝日を経てミリオン出版に復帰。12年9月まで編集局次長。犯罪や芸能界に詳しい。著書に『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』『僕たちの時代』(青木理氏との共著)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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