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 10月末のスタート以来、Kindleは日本の電子書籍市場を席巻しつつある。

 「さすがAmazon、他とは違う」ネットではそういう意見も耳にする。確かにAmazonは最初から良いサービスを作ってきた、と筆者も思うが、最初から完全無欠で弱点のないものを出してきたか、というと、そうではない。

 「Kindleにはこんな本まである。すごい」という評価を目にするが、これはむしろ逆だ。日本のKindleにしかない本というものは非常に少なく、すでに他の電子書籍ストアでは販売済みのものであることが多い。Kindleの特徴と言われる、スマートフォンやタブレットでも読める「マルチ端末対応」も、決してKindleだけのものではない。すでほとんどの電子書籍ストアが取り入れているものだ。日本版Kindleよりも書籍の数が多いサービスはあるし、「まとめ買い」機能のように、日本の電子書籍ストアにはあるものの、Kindleにはまだないものもある。

 Kindleは唯一無二の電子書籍サービスではないのに、少なくともネットユーザーには、圧倒的な信頼度と知名度を持つ。間違いなくこの層は、電子書籍の最初の受容層であるので、そのブランド力は非常に大きな価値を持つ。

 なぜKindleは、実態以上に評価されているのだろうか?

 それは「買い

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筆者

西田宗千佳

西田宗千佳(にしだ・むねちか) 西田宗千佳(フリージャーナリスト)

フリージャーナリスト。1971年、福井県生まれ。IT、通信産業、電機会社などの分野を中心に、新聞、雑誌、ネットメディアなどに執筆活動をしている。著書に『iPad VS.キンドル』、『電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ』、『世界で勝てるデジタル家電』、『美学vs.実利「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』など。

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