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16年招致のリオの巻き返しを思い出そう

稲垣康介

稲垣康介 稲垣康介(朝日新聞編集委員)

 新春の吉兆なのか。事務局がある東京都庁の41階からの眺めは壮観だった。

 澄み切った青空。遠くに雪化粧した富士山がくっきり見えた。

 1月4日、2020年五輪の東京招致委員会の仕事始めがあった。

 「あと8カ月強、やるべきことをすべてやって勝っていきたい」

 「オールジャパン態勢で力をいただいている。いよいよ決戦の年。一枚岩で成功させなければなりません。日本が元気になるように」

 招致委の水野正人専務理事は力強くスタッフに呼びかけた。

 東京がイスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)と争う招致レースは、9月7日にブエノスアイレスで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会で決着する。7日にスイス・ローザンヌのIOC本部で開催計画を記した立候補ファイルを提出し、国際プロモーションも8日から解禁。招致合戦が熱くなる。

 果たして、東京は勝てるのか。

 「1次選考のとき、東京の評価は高かったし、五輪準備のために4千億円を超す積立金がある都市なんてほかにないから有力だよ」。希望的観測を込めてこう話すことはできる。でも、残り8カ月の段階で明快に答えられる人は世界のどこにもいない。

 3都市が残ったから「均等に3等分したら33%。東京はちょっと低いぐらいかな」。私はそう答えるようにしている。

 16年大会招致で、東京がリオデジャネイロ(ブラジル)に敗れたときを思い出したい。

 08年夏の1次選考で東京の評価は一番高く、リオは5番目だった。

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筆者

稲垣康介

稲垣康介(いながき・こうすけ) 稲垣康介(朝日新聞編集委員)

朝日新聞編集委員。1968年東京生まれ。92年に入社し、新潟支局、東京、大阪のスポーツ部を経て、2001年からヨーロッパ総局(ロンドン)特派員。サッカー、テニスなどスポーツ全般のほか、IOC、FIFAなど国際統括団体の取材も。04年アテネ五輪は開幕1年前からギリシャに駐在し、準備段階から関わった。サッカーのW杯、夏季、冬季五輪を現地取材。2014年6月、WEBRONZA筆者退任

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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