松瀬学
2013年05月08日
文句なしかと聞かれれば、ふたりとも「時代のヒーロー」として国民栄誉賞に値すると思うが、タイミングはどうなのかな、と言いたくなる。やはり長嶋さんの受賞は遅すぎた。場所が、初めて官邸の外。記念撮影の中央には安倍首相が座り、ドラマチックな始球式では安倍首相が球審を務めるとは。
ただ政治的な思惑があったとしても、ふたりの姿には心を揺さぶられた。とくに表彰式のシーンだ。長嶋さんが安倍首相から表彰状を受け取る際、松井さんがさっと寄り添い、フォローした時である。「いい師弟だな」と思う。つい涙が出そうになった。
この松井さんの気配り、やさしさ、自然の振る舞い。ふと4年前の師走、松井さんを東京の某所でインタビューした時のことを思い出した。終了時間が予定より随分、遅くなった。たしか
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