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いずれ監督に――国民栄誉賞ゴジラのこれから

松瀬学

松瀬学 ノンフィクションライター

 こどもの日、元巨人軍監督の長嶋茂雄さんと、元大リーグ選手の松井秀喜さんへの国民栄誉賞の表彰式が、東京ドームであった。少し長い気がしたが、実によく演出されていた。感激した。安倍晋三首相はあいさつで声を張り上げた。「文句なしの国民栄誉賞。みなさん、そう思いませんか?」と。

 文句なしかと聞かれれば、ふたりとも「時代のヒーロー」として国民栄誉賞に値すると思うが、タイミングはどうなのかな、と言いたくなる。やはり長嶋さんの受賞は遅すぎた。場所が、初めて官邸の外。記念撮影の中央には安倍首相が座り、ドラマチックな始球式では安倍首相が球審を務めるとは。

 ただ政治的な思惑があったとしても、ふたりの姿には心を揺さぶられた。とくに表彰式のシーンだ。長嶋さんが安倍首相から表彰状を受け取る際、松井さんがさっと寄り添い、フォローした時である。「いい師弟だな」と思う。つい涙が出そうになった。

 この松井さんの気配り、やさしさ、自然の振る舞い。ふと4年前の師走、松井さんを東京の某所でインタビューした時のことを思い出した。終了時間が予定より随分、遅くなった。たしか ・・・ログインして読む
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筆者

松瀬学

松瀬学(まつせ・まなぶ) ノンフィクションライター

ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、早大卒業後、共同通信社入社。運動部記者としてプロ野球、大相撲、オリンピックなどを担当。02年に退社。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル』(ミズノスポーツライター賞受賞)、『早稲田ラグビー再生プロジェクト』、『武骨なカッパ 藤本隆宏』。

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