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BS日テレも参入、人気集める報道番組

川本裕司 朝日新聞記者

 BS日テレは9月30日から月~金曜の午後10~11時に新しい報道番組「深層NEWS」をスタートさせた。平日の同じ時間帯には高い視聴率を稼ぐテレビ朝日「報道ステーション」(午後9時54分~11時10分)が定着しており、BSジャパン(テレビ東京系)の「日経プラス10」(午後10時~10時54分)も今年4月から始めたばかりだ。

 BSで報道番組が注目されるきっかけになったのは、月曜から金曜までの午後8時~9時55分に編成し09年に始めたBSフジ「プライムニュース」の成功だ。毎回、1つか2つのテーマに絞り、政治家や学者らゲストにじっくり聞く形式が、分単位の視聴率争いに追われる地上波と異なる持ち味を発揮した。
 2000年12月に開始したBSデジタル放送は赤字続きだったが、民放キー局が出資する5局は、07年度決算で初めて全局が黒字に転換。テレビショッピングに代表される収益第一主義から脱却する余裕が生まれつつあり、地上波にはできない独自の番組づくりの指向が広がっている。
 政治家らゲストの出演料はあまりかからず、スタジオから中継するだけという制作費の安さも魅力といえる。一方、ゲストにとっても時間をかけて主張や説明をできるので、出演の要請を喜んで受け入れるという好循環となっている。前民主党参院議員の鈴木寛・元文部科学副大臣は今年4月に出版された著書『テレビが政治をダメにした』(双葉新書)で、地上波テレビの討論番組について「問題なのは、番組の都合のいいように露骨に編集をしているということです」と批判する一方で、「私はできるだけ編集がない番組(BSやCSの番組)には出演しています」と述べている。
 BS日テレの「深層NEWS」では、大物政治家や財界人、文化人らニュースのキーパーソンをゲストに招き、じっくり本音を聞くトークが中心となる。
 キャスターはBS日テレ「ニッポンの大疑問α」の司会をしている小西美穂・日本テレビ報道局記者と、読売新聞の玉井忠幸報道局次長兼編集委員(前政治部長)、近藤和行編集委員(経済担当)。
 赤座弘一BS日テレ社長は「BS日テレは本格的な報道番組をやっていなかったが、報道機関であるテレビ局の使命として取り組むことにした。午後10時台のニュースの視聴者に、地上波のテレビ朝日『報道ステーション』、古舘伊知郎キャスターとは

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筆者

川本裕司

川本裕司(かわもと・ひろし) 朝日新聞記者

朝日新聞記者。1959年生まれ。81年入社。学芸部、社会部などを経て、2006年から放送、通信、新聞などメディアを担当する編集委員などを歴任。著書に『変容するNHK』『テレビが映し出した平成という時代』『ニューメディア「誤算」の構造』。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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