メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

「ジャンプの安藤美姫」が示したスケーターとしての「礼儀」

青嶋ひろの フリーライター

 それでも、初戦。立派だったのは、ジャンプでほぼ大きなミスなく滑り終えたこと。特にショートプログラムとフリー、両方で1本ずつ、計2本のトリプルルッツを無事に決められたことだ。

 半年のブランクを経て、彼女が練習を再開したのは、5月。当初は、「最初のショー(6月上旬)までに、ルッツはともかく、サルコウとダブルアクセルくらいまで戻ればいいかな。できると思いますよ!」

 などと語っていたが、世界チャンピオンといえど、さすがに出産後のトリプルジャンプは甘くなかった。

・・・ログインして読む
(残り:約3158文字/本文:約5482文字)


筆者

青嶋ひろの

青嶋ひろの(あおしま・ひろの) フリーライター

静岡県浜松市生まれ。2002年よりフィギュアスケートを取材。日本のトップ選手へのインタビュー集『フィギュアスケート日本女子 ファンブック』『フィギュアスケート日本男子 ファンブック Cutting Edge』を毎年刊行。著書に、『最強男子。 高橋大輔・織田信成・小塚崇彦 バンクーバー五輪フィギュアスケート男子日本代表リポート』(朝日新聞出版)、『浅田真央物語』『羽生結弦物語』(ともに角川つばさ文庫)、『フィギュアスケート男子3 最強日本、若き獅子たちの台頭 宇野昌磨・山本草太・田中刑事・日野龍樹・本田太一」(カドカワ・ミニッツブック、電子書店で配信)など。最新刊は、『百獣繚乱―フィギュアスケート日本男子―ソチからピョンチャンへ』(2015年12月16日発売、KADOKAWA)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

青嶋ひろのの記事

もっと見る