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NHKの建て替え場所はどこか

川本裕司 朝日新聞記者

 東京・渋谷にあるNHKの放送センターの建て替えが具体化してきた。新藤義孝総務相へ22日に提出された2014年度予算で、黒字90億円のうち80億円を建て替え費用として積み立てることにした。建設費は3400億円を見込む。2020年度に着工、ラジオ放送からちょうど100年となる25年の完成をめざす。ただ難題は、現在の放送センター(83000平方メートル)に匹敵する巨大な用地が見つけることができるかだ。NHKは隣接する代々木公園に食指を動かそうとしているが、いくつもの障害がある。

 放送センターで最も古い建物は、東京五輪翌年の1965年に完成した東館。68年に西館、72年に23階建ての本館とNHKホール、88年にニュースセンターが入る北館がそれぞれ出来上がった。NHKの本館が完成するまでは、千代田区内幸町と渋谷の2カ所に本部が分かれていた。NHKは「老朽化と狭隘化が進んでいる。いかなる災害時も放送の中枢機能を維持するため、十分な耐震構造と放送機能を備えた施設への建て替えが必要」と述べている。

 2012年度から建設費用の積み立てを始め、14年度末には950億円になる見込みだ。最近手がけられた民放キー局の建設単価を参考に、26万平方メートルとして建物の1900億円、番組制作や送信などの機械・設備に1500億円かかると試算している。総額3400億円の半分は積立金、残りは放送債権などでまかなう考えだ。等値交換などを想定し、用地費は含んでいない。「8Kテレビの導入で機材が大型化するので現在より床面積は10%増」としており、お手盛りの拡大路線だ。巨額の建設費の検証のは必至だろう。資金繰りを別とすると、最大の課題は建て替え場所だ。

 NHKとして最も関心を寄せているのは、

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