メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

日本代表の強化につながる体の強さの充実~パナソニックが二冠達成

松瀬学 ノンフィクションライター

 国内のラグビーシーズンは、パナソニックの二冠で幕を閉じた。日本選手権を振り返れば、トップリーグ上位チームの「ストレングス」の充実と、ブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)の向上が感じられた。

 ストレングスとは、実践的なからだの強さ・パワーを指す。「ジャパンウェイ(日本らしさ)」を追求する日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が掲げているのが、「世界一のフィットネス」と「アタッキングラグビー」である。ストレングスもベースのひとつで、そういった意味では、各チームのレベルアップ、日本選手権の戦いぶりは日本代表の強化にプラスとみえる。

 日本選手権の決勝では、パナソニックが東芝の肉弾戦をはじき返し、30-21で勝利した。その原動力が、ストレングス向上とブレイクダウンの技術だった。

 パナソニックは今季、フルタイムのストレングス&フィットネスコーチに世界最高峰のスーパーラグビーのクラブで活躍したアシュリー・ジョーンズ氏を招請した。これで各自のストレングスと意識がアップされ、持ち前の「リアクション&カウンターラグビー」が威力を増した。さらに組織防御もパワーアップされた。

 局面で言えば、ポイントはブレイクダウンである。パナソニックの各自の予測と見極め、コミュニケーション能力も高い。瞬間のスピードで相手を圧倒し、フィジカルの強さで差し込み、ここぞという時には寄りのはやさでボールを奪取してきたのである。

 パナソニックの中嶋則文監督はこう、ディフェンスでのブレイクダウンの成長を総括した。「ひとり一人の状況判断が素晴らしかった。捨てて、次にそなえるラック、 ・・・ログインして読む
(残り:約596文字/本文:約1286文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

松瀬学

松瀬学(まつせ・まなぶ) ノンフィクションライター

ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、早大卒業後、共同通信社入社。運動部記者としてプロ野球、大相撲、オリンピックなどを担当。02年に退社。人物モノ、五輪モノを得意とする。著書に『汚れた金メダル』(ミズノスポーツライター賞受賞)、『早稲田ラグビー再生プロジェクト』、『武骨なカッパ 藤本隆宏』。

松瀬学の記事

もっと見る