2014年03月13日
国内のラグビーシーズンは、パナソニックの二冠で幕を閉じた。日本選手権を振り返れば、トップリーグ上位チームの「ストレングス」の充実と、ブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)の向上が感じられた。
ストレングスとは、実践的なからだの強さ・パワーを指す。「ジャパンウェイ(日本らしさ)」を追求する日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が掲げているのが、「世界一のフィットネス」と「アタッキングラグビー」である。ストレングスもベースのひとつで、そういった意味では、各チームのレベルアップ、日本選手権の戦いぶりは日本代表の強化にプラスとみえる。
日本選手権の決勝では、パナソニックが東芝の肉弾戦をはじき返し、30-21で勝利した。その原動力が、ストレングス向上とブレイクダウンの技術だった。
パナソニックは今季、フルタイムのストレングス&フィットネスコーチに世界最高峰のスーパーラグビーのクラブで活躍したアシュリー・ジョーンズ氏を招請した。これで各自のストレングスと意識がアップされ、持ち前の「リアクション&カウンターラグビー」が威力を増した。さらに組織防御もパワーアップされた。
局面で言えば、ポイントはブレイクダウンである。パナソニックの各自の予測と見極め、コミュニケーション能力も高い。瞬間のスピードで相手を圧倒し、フィジカルの強さで差し込み、ここぞという時には寄りのはやさでボールを奪取してきたのである。
パナソニックの中嶋則文監督はこう、ディフェンスでのブレイクダウンの成長を総括した。「ひとり一人の状況判断が素晴らしかった。捨てて、次にそなえるラック、
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