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悪質化する繁華街の「キャッチ」、六本木の黒人の正体は

久田将義 編集者

 一時期、メディアの中で裏流行語と言われた「関東連合」。警察庁が「準暴力団」と規定し、ほかに名指しされた組織では「怒羅権」も入っている。

 そもそも関東連合、怒羅権とは何者なのか。

 簡易に説明すれば「暴走族のOB」である。一部マスメディアが「●●組VS関東連合」といった見出しをうったせいで、東京都内の繁華街は暴力団以外のアウトローが席巻しているというイメージを持たれた方も多いだろう。しかし、それは間違いである。東京、いや日本のアウトローの頂点に君臨するのは、江戸時代からヤクザ・任侠組織であり、そのピラミッドが崩れた事はない。それを踏まえて、報道をご覧になって頂きたいと思う所存である。

 暴力団はかつて、ヤクザ・任侠と呼ばれていた。すなわち「弱気を助け、強気を挫く」の精神である。しかし、ヤクザも我々サラリーマンや自営業と同じく、食っていかなければならない。手段など、構っていられない。弱いお年寄りから金をむしり取る「振り込め詐欺」や繁華街のキャッチで凌ぐ訳だ。そして関東連合や怒羅権などの準暴力団も振込み詐欺で勢力を拡大していった(勿論、全員ではない)。

 関東連合は、六本木フラワー事件や市川海老蔵傷害事件により、余りにも注目されたため、年に何回か集まる集会も、なくなってしまったようだ。しかし、小規模で関東連合及び友好団体の怒羅権は「ミーティング」をしているようである。元々、関東連合はマスメディアを巧みに利用していたのだが、最近の暴力団排除条例等で、縛りがきつくなりメディア戦略もままならないようだ。

 ヤクザは「ASKA事件」を見ても分かるように覚せい剤を売買しているが最近、要注意されている危険ドラッグの扱いも主に、準暴力団が行っている。関東連合のメンバーも以前「(当時は)脱法ドラッグがいいシノギになる」と言っていたが、もうその人間とも連絡が取れないでいる。 依然として地下に潜るような形で関東連合、怒羅権のメンバーは活動しているようだが、しばらくは、派手な活動は控える事だろう。

 そこで、目立ってきたのが「キャッチ」である。

 暴力団対策法と暴力団排除条例のため、繁華街では暴力団の「地回り(数人でパトロールをする事)」も行われなくなった。そのせいか、キャッチの悪質化が酷い。風俗店、裏DVD屋への勧誘も完全に道路交通法、迷惑防止条例を無視している。

 そもそも、例えば歌舞伎町の違法駐車をなぜ警視庁が取り締まらないのかを考えれば、警察行政も暴力団と持ちつ持たれつでやっているのだな、と思われても致し方あるまい。キャッチの横行は、数年前から歌舞伎町住人たちから、眉をしかめられていて、歌舞伎町の場合、有名ヤクザの親分にまで、声をかけてしまう程である。まして、一般人が通行すると、道路交通法や条例など無視した勧誘をしてくる。

 表通りで居酒屋の勧誘をしている人間もキャッチである。彼らについて行くと、一人五千円くらいで収まるのだが、出てくる料理や酒などは到底 ・・・ログインして読む
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筆者

久田将義

久田将義(ひさだ・まさよし) 編集者

TABLO編集長。1967年、東京都生まれ。法政大社会学部卒業後、産経メディックスに入社。三才ブックス、ワニマガジン社の後、ミリオン出版に移籍し2001年から「実話ナックルズ」編集長。06年に選択出版に移り、週刊朝日を経てミリオン出版に復帰。12年9月まで編集局次長。犯罪や芸能界に詳しい。著書に『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』『僕たちの時代』(青木理氏との共著)。

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