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ソーラーが教えること(下)・美しい音色は本物か

田中敏恵 文筆家

 去る9月27、28日の両日、太陽の光がさんさんと降り注ぐ中、中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014は開催された。使用電力を、太陽光によるエネルギーでまかなうという画期的な野外フェスである。

 発起人である佐藤タイジは「ソーラーエネルギーの電源だと、音がとても良い」と語っていたが、この太陽光発電のサウンドシステムを提供しているのが、田口和典、藤田晃司、村上智章の3人からなる音響チーム「RA-energy design-」(以下RA)である。2012年に日本武道館で行われたTHE SOLAR BUDOKANをはじめ、佐藤タイジ率いるシアターブルックなどの出演するフェスをサポートし続けている。

 音の聴こえ方には個人差がある。またプロのミュージシャンが音に敏感であるのは当然である。では、一般的に音楽を楽しむ程度の人間に、太陽光発電の電源による音楽は、どのくらい良質の音として感じることが出来るのか。一般的な電気との違いを判別できるのか。CDを持参でRAの拠点である新木場のスタジオを訪ね、実際に太陽光サウンドを体験してきた。

 結果から言おう。ソーラーはずっとまろやかで滑らかだった。「通常、電力は発電所から電線を通ってやって来ます。その過程で、多様な影響を受けるんですね。そうすると、きれいだった電気の波長も乱れてくるんです。これが音質に関わってきます。しかし、ソーラー発電をそのまま蓄電したバッテリーを使用すれば、他の影響を受けづらいので、よりきれいな波長の電気となる。これが太陽光の音響システムの音が美しい理由 ・・・ログインして読む
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筆者

田中敏恵

田中敏恵(たなか・としえ) 文筆家

1969年生まれ。文芸誌編集を経てフリーランスに。文芸、食、旅、建築などライフスタイル分野の記事や、国内外で活躍する著名人たちへのインタビューを雑誌や新聞に寄稿。2006年より取材を開始したブータン王国に関する講演活動も行う。著書に『ブータン王室はなぜこんなに愛されるのか~心の中に龍を育てる王国のすべて』、共著に『未踏 あら輝~日本一予約の取れない鮨屋』。

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