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光源氏のふるさとが泣いている 売れ残る京男

大都市で未婚率がとりわけ高い京都の婚活の現状

薄雲鈴代 ライター

 「京男と博多美人が売れ残る」というニュースを目にした。未婚率の調査(政令指定都市20市)で、男性の1位は京都、女性は福岡という結果であった。ちなみに、女性の2位は京都で、男女ともに京都の未婚率は深刻である。

 いにしえの京都は、恋の都であった。平安の都が色好みの達人を育んでいた。それが今では京男が売れ残る始末。私の周辺を見渡しても、イイ歳をした独身者がうようよ居る。

婚活での立食パーティー=2011年、京都市左京区、京都市婚活支援事業実行委員会提供婚活での立食パーティー=2011年、京都市左京区、京都市婚活支援事業実行委員会提供

 そのせいか、日々京都に暮らしていると婚活パーティーの案内をよく頂戴する。七夕の頃には嵐山の百人一首殿堂「時雨殿」で婚活が行われた。京の路面電車である京福電車(この日だけの婚活電車)に乗って顔合わせをして、告白は、男性が和歌を詠んで女性に想いを告げる。みごとカップルになると、平安朝の装束を身につける変身体験や、大堰川でボートに乗って川遊びする特典が受けられる。

 婚活対象年齢は、25~40歳ぐらいの枠が多いが、なかには45~65歳の大人の婚活というのもあり、古刹で座禅体験をして住職の講話を聴き、そこで相手と出会うという、落ち着いた雰囲気の催しもある。

 先日、イイ夫婦の日(11月22日)には、彼方こちらで婚活イベントが行われていた。酒蔵で伏見の日本酒を味わいなが

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