身近になってきた音声検索ソフト、広がる活用分野
2015年05月14日
ロボットの「ペッパー」や人間そっくりのアンドロイドがしゃべっているのは合成音声だ。アナウンサーが伝えてきたラジオのニュースや株式市況で、合成音声によって人間に似た声での放送が現実となっている。音声を認識したり合成したりする技術の進歩は、放送での活用だけでなくインターネット画像の字幕つけにも広がろうとしている。
神奈川県逗子市や葉山町などを対象とするコミュニティーFM局・湘南ビーチFM(逗子市)は、DJやパーソナリティーが読んでいた1日約10回のニュースを、2014年1月から合成音声に切り替えた。デジタルデータの原稿をパソコンに入力すると、人間の男性の声で読み上げる音声合成エンジンを導入した。
新技術導入のPRもこめ、「いまのニュースは音声合成でお届けしました」と毎回伝えている。音楽を流す間にしていたニュースの下読みをDJらはしなくてすむようになった。
同局代表取締役のジャーナリスト木村太郎さんは「将来を見すえ、導入を決断した」と話す。聴取者からは「新しい試みを支持する」という意見と「自然豊かな地域で人工の音声にしなくても」という批判の両方があるという。
NHKでは2010年3月末からラジオ第2放送の「株式市況」で合成音声の放送を始めている。1分間に20銘柄近くの終値
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください