京大原子炉実験所の小出裕章さんと文化学園大学の白井聡さんが講演
2015年03月05日
小出さんの講演のタイトルは、「原子力の平和利用は差別の上で成り立った」。広島に落ちた原爆の話から始まりました。小出さんによると、一晩で10万人が死亡し、東京の4割が焼けた東京大空襲で落とされた爆弾は1800トン。それに対して、広島原爆1発の爆発力はその9倍の1万6000トン(16kトン)だそうです。
原子爆弾をつくるには、爆弾に必要な「燃えるウラン」(U-235)だけを集めるウラン濃縮という作業が必要です。しかし、天然のウランにはU-235は0.7%しか存在せず、広島原爆の爆発力(16kトン)を得るのに必要なウランU-235の濃縮作業には94kトン相当のエネルギーが必要なのだそうです。ウラン濃縮という作業は、爆弾の何倍ものエネルギーが必要で、非常に大変な作業です。
小出さんは世界で保有されている核兵器について言及しました。米国が保有している核兵器の量は500万kトン、それに対して、朝鮮民主主義人民共和国が仮想的に持ちうる核兵器の最大量は50kトンだそうです。それを
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