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北陸新幹線その先は

敦賀以西の大阪までは3ルートを検討し、いまだ決まらず

細沢礼輝 朝日新聞編集委員(運輸・観光担当)

北陸新幹線の開業日の切符を求めて早朝から多くの人が並び、即座に売り切れた=2015年2月14日、JR富山駅拡大北陸新幹線の開業日の切符を求めて早朝から多くの人が並び、即座に売り切れた=2015年2月14日、JR富山駅
 長野新幹線としての先行開業以来18年ぶりに、北陸新幹線が金沢(石川県)まで延びた。整備計画によれば、さらに大阪まで延びるはずだが、敦賀(福井県)以西のルートはまだ定まっていない。北陸新幹線の役割には東海道新幹線の代替機能もうたわれているが、JR東海は昨年末、自己資金でリニア中央新幹線の建設に着手。東京と大阪を結ぶ新たな高速鉄道プロジェクトの始動は、敦賀以西のルート議論にも影響を与えそうだ。

  北陸新幹線は、長野冬季五輪開幕を控えた1997年10月に高崎(群馬県)―長野間が先行開業。今回開業した長野―金沢間はそれ以来の延伸開業となる。金沢―敦賀間は現在工事中だが、政府は今年1月、当初の予定を3年前倒しして2022年度に開業させることを決めた。

  1973年に決まった整備計画によると、北陸新幹線は東京―大阪間約700キロを結ぶとされる。ところが、敦賀―大阪間のルートがどこを通るかは未定のまま。現在、主に3本のルートが検討されている。

  日本海側を小浜市(福井県)まで進み、京都府内を通って大阪につなぐ「小浜ルート」。整備計画が主な経由地として長野、富山、小浜を挙げていることから、沿線自治体は「公式ルート」と強調する。フル規格の新線を通るため、時間短縮の効果が大きいとされる。

   一方、難点は建設費と需要だ。2府5県などでつくる関西広域連合の試算によれば、120キロ以上にわたるフル規格新線の建設には約9500億円がかかる。京都駅を通らず、需要予想は3ルートで最も小さい。さらに、「大阪中心部に乗り入れる線路を新たに建設するなど、あまりに非現実的」(鉄道会社幹部)と指摘する声もある。

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筆者

細沢礼輝

細沢礼輝(ほそざわ・あやてる) 朝日新聞編集委員(運輸・観光担当)

朝日新聞編集委員。1967年静岡県生まれ、92年入社。宇都宮、浦和支局、名古屋・東京社会部、東京経済部で鉄道や通信業界などを担当。東京社会部デスクを経て2014年4月から現職となり、運輸や観光を担当している。

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