敦賀以西の大阪までは3ルートを検討し、いまだ決まらず
2015年03月13日
北陸新幹線は、長野冬季五輪開幕を控えた1997年10月に高崎(群馬県)―長野間が先行開業。今回開業した長野―金沢間はそれ以来の延伸開業となる。金沢―敦賀間は現在工事中だが、政府は今年1月、当初の予定を3年前倒しして2022年度に開業させることを決めた。
1973年に決まった整備計画によると、北陸新幹線は東京―大阪間約700キロを結ぶとされる。ところが、敦賀―大阪間のルートがどこを通るかは未定のまま。現在、主に3本のルートが検討されている。
日本海側を小浜市(福井県)まで進み、京都府内を通って大阪につなぐ「小浜ルート」。整備計画が主な経由地として長野、富山、小浜を挙げていることから、沿線自治体は「公式ルート」と強調する。フル規格の新線を通るため、時間短縮の効果が大きいとされる。
一方、難点は建設費と需要だ。2府5県などでつくる関西広域連合の試算によれば、120キロ以上にわたるフル規格新線の建設には約9500億円がかかる。京都駅を通らず、需要予想は3ルートで最も小さい。さらに、「大阪中心部に乗り入れる線路を新たに建設するなど、あまりに非現実的」(鉄道会社幹部)と指摘する声もある。
「湖西ルート」は、
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